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STUDY

滋賀県を中心に、産業ガスを安定供給。

section1

LPガス基礎知識

1.ガスの種類

ガスと一口にいってもいろいろな種類があり、家庭用として使われているガスには、都市ガスとプロパンガスがあります。ガス器具はガスの種類に応じたものが用意されているので、お客さまがご利用になるガスにマッチしたものをご提供する必要があります。ガス器具とガス種が適合していないと、異常に燃焼して事故(火災、不完全燃焼、不点火など)の恐れがあるからです。

1-1都市ガス
■都市ガスの種類と成分

都市ガスは、製造所等で作られたガスを導管でお客様へお届けするタイプのもので、原料や製造方法の違いによって、7つのガスグループに分類されます。お客様のほとんどは主成分がメタン(CH4)の天然ガスや液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)を原料として製造される13A,12Aと呼ばれる種類の都市ガスをお使いになっています。またその他の種類の都市ガスについては、今後13Aあるいは12Aに変更される予定です。お客様がどのような種類の都市ガスをご使用になっているか、普段から最寄の都市ガス会社などに問い合わせ、把握しておくことが重要です。  なお、都市ガスを供給する事業は、ガス事業法という法律によって規制を受けています。

※ガスには漏洩した場合に早期に発見できるために、容易に感知できる付臭剤を混入させている。この付臭剤に微量の硫黄化合物が含まれることがあります。

※16Aだけが空気より重い。

※2P13Aとは、プロパンガスと空気を混合して、13A相当の発熱量にしたガスです。一部商品では赤火が強くなったりするので、P13A用の専用商品をつくることがあります。型式末尾に-(G)を付けて、13A仕様と区分しているのもあります。

※12A・13A共用のものが普通です。

低熱量ガス(低カロリーガス)においては、IGF21計画ということで、高熱量ガスへの転換が進められています。

2011年3月末で高カロリー需要家約2890万件、低カロリーガス約2千件で、残り低カロリーガスは6Aと5ANのみになっています。

2011年7月現在、全国に209社の都市ガス事業者があります。

1-2プロパンガス(LPガス、液化石油ガス)
■プロパンガスの種類と成分

一般にプロパンガスと総称されているものは、LPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)のことでLPガスとも書き表しています。プロパンガスとブタンガスを主成分とする、炭素と水素の化合物です。いずれも石油を精製する過程や石油の採掘時の随伴ガスとして発生します。プロパンガスは家庭用や商業用の熱源として、ブタンガスは、主として工業用やタクシー等の燃料として、主にボンベに充填されて利用されています。プロパンガスは、ボンベの中では加圧されて液化した状態になっています。LPガスは、圧力を加え冷却すると簡単に液体になります。液体になると体積が気体の時の約250分の1に縮小し、小さな容器で大きなエネルギーを運べる特長があります。

家庭用等に用いられているのは、液化石油ガス法で定められている「い号LPガス」でこのガスにはプロパン(C3H8)・プロピレン(C3H6)の含有量が80%以上含まれています。プロパンのボンベ(容器)の代表的なものは、家庭用では8kg型・10kg型・20kg型・50kg型などの種類があります。

プロパンガスの取扱いは液化石油ガス法(液石法とも略しますが、正式には「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」という。)や高圧ガス保安法によって規制されています。

参考
参考 家庭用プロパンガス1m3は何kgですか?

1m3は2.07kgです。

一般的に1m3≒2kgとしている。

参考 LPガスボンベの展示会等での運搬について

Q:展示会等でLPガスボンベを営業車に積んで運んでもいいのでしょうか。

A:「高圧ガス保安法」で取り締まりの対象となっています。

しかし、容器の内容積が20L(リットル)以下で合計40L(リットル)以下であれば特別な設備や表示は不要です。

ただし、①常に40℃以下に保つこと。
②突出したバルブはプロテクター又はキャップで保護すること。
③転落、転倒等による衝撃及びバルブの損傷を防止する措置を講じ、かつ、粗暴な取扱いをしないこと。

(経済産業省16保安第6号 平成16(‘04)年3月18日「高圧ガス運搬時における移動に係る技術上の基準について」)

1-3コミュニティーガス

以前は簡易ガス(丸簡)といって、LPガスを団地内で配管により給供する型態のガス事業です。ガス事業法によって規制を受けています。

■主なガスの発熱量(総発熱量)

一般的に13Aは10,700kcal/m3N≒45MJ/m3N

LPガスは24,200kcal/m3N≒101MJ/m3Nとしています。

2-3気体の性質
■ガスの比重

ガスの比重とは、一般に空気の重さを1とした時の体積と同じ体積のガスの重さを比で表したもので、比重が1より小さいと空気より軽く、1より大きいと空気より重いことを表します。プロパンガスは空気より重いので洩れたら低い所に溜りますが、天然ガスは空気より軽いので洩れたら天井に溜ったり、上方に拡散していきます。

■分子量

CH4,C3H8,CO2,H2O(水蒸気)、O2、N2等は気体の分子式といいます。各々の重さや容積について考えてみましょう。1つ1つの分子は非常に小さく取り扱いに困ります。そこで、炭素Cの原子を基準に炭素Cの12g(12は炭素の原子量)中に含まれる原子の数6×1023個(アボガドロ数)を単位に取り扱う。この6×1023個の粒子(原子や分子)の集まりを1mol(モル)と定義する。従って、各分子の1モルの重さは、原子量の和になる。これを分子量という。

(例)
  • CH4=12+4×1=16g
  • N2=2×14=28g
  • C3H8=3×12+8×1=44g
  • O2=2×16=32g
  • CO2=12+2×16=44g
  • H2O=2×1+16=18g
  • CO=12+16=28g
■アボガドロの法則

気体のモル数と容積は比例する。1モルの気体は標準状態(0℃、1気圧)で気体の種類によらず22.4L(リットル)で一定です。従って、燃焼式の分子の個数は頭の係数で表されており、係数が容積の比率を表しています。
 また、気体の場合1モルの容積は皆同じなので、比重は分子量に比例する。

参考

空気を単一の気体とみなした場合の分子量を計算してみよう。空気の素成を窒素(N2)79%、酸素(O2)21%とする。
28×0.79+32×0.21=28.8 したがって1モル相当(22.4L)の重さは28.8gになります。

2-4使用単位について

長年慣れ親しんできました、発熱量を表すkcal/m3やガス圧を表すmmH2Oという単位が、平成7年(1995年)1月1日よりSI単位が導入され、MJ/m3やPa(パスカル)に変わりました。
 定着するまでの間、単位はSI単位を主に、旧単位は( )内に参考として併記します。